「でも経理、俺も知りたい。 何故俺達は各人こうも違ってるんだ?」
「・・・私だって専門じゃないけれど、簡単に説明するとこうだ。
マルチスリービングがクローニングとは異なる、って事は分かるな?」
「小学生じゃ無いんだぜ。 スリーブの個体差の事を訊いてるんじゃない」
「しかも、実際には俺ら、スリービングすらされてない訳っスよね?」
「デザインが言うように、全くの『別キャラ』になっちまってる理由だよ」
「
・・・そう。 君達の疑問はもっともなものだと言えるだろう。
クローニングが「肉体」の継承を目的とする技術であるのに対して、
スタッキングは「キャラクタ」を継承する為に開発された技術なのだから。
だが、前者が完全な個体の生成のみに用いられるとは限らないように、
後者も『全きペルソナ』を複製する為にのみ用いられるとは限らない。
まあ、 言ってみればそういう事だ」
「・・・・・」
「何てことだ。 そ、そんな事が・・」
「デザイン、少しは話が見えて来たのかい?」
「信じたくない。 信じたくないよ! ぼ、僕達が・・」
「哀れなデジタルのホムンクルスだったなんて、 な」
「概ねは了解して貰えたようだな。
『オリジナルスタック』に対比させた『調整スタック』の役割は、
『成体クローン』に対する『移植用(臓器)クロ−ン』とは異なり、
身体労働を代替するロボットのそれにむしろ近いと言える。
人間の『精神労働』を代替させる事が可能なのだよ・・・」
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「・・・誰が最初に考えたんだか。 頭のイイ奴がいたものさね」
「給料払わんでも 貰ってるつもりでせっせと働いてくれるんだから」
「交通費・社会保険料不要。 病欠無しの『社員 in the TIP』いかがっスか?」
「ああ。 神様・・」
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