「・・・私か? 私は社長や君達とは異なり ベクトルから形成された存在ではない。
様々な意欲や願望が分離された跡に残された『超自我』、自己観察者とでも言うべきか・・
私の役割は文字通り、 『己を決算する』 事なのだよ」
「(一同)・・・」
「"調査部"について言えば、彼女は我々のような『調整スタック』ではない。
実在するオリジナルを持たない、完全な『合成スタック』 なのだ」
「ええっ」
「AI・・だったのか?」
「いや、それは違う。 ヒューマノイドに搭載されるAIと『スタック』とは全くの別物だ。
AIは如何に精緻であろうとも、 所詮はバイナリプログラムに過ぎないのだから。
彼女は "特定のオリジナルを持つか否か”という点以外我々と全く差異は無いのだよ。
尤も、彼女には我等がオリジナルの『理想』が反映されている訳なんだがね 」
「・・・」
「そう言う事だったのか」
「道理で」
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